新潟市内を走っていると、今もなお多く見かける30系アルファード・ヴェルファイア。
当店Detail-1でも、これまで数えきれないほど施工してきた車種です。
特に多いのが、
・後部席のプライバシー性をしっかり確保したい
・夜間の車内シルエットをできるだけ見せたくない
・遮熱性能も妥協したくない
といった理由から、濃色タイプの遮熱スモークを検討されるオーナー様。
今回ご紹介するのは、そんな中でも
「とにかく後席重視」という明確な目的を持った施工事例です。
使用フィルム
後部席ガラス:WINCOS GY-3IR(透過率2%)
施工に使用したのは、
WINCOS(ウインコス)シリーズの中で最も濃色なGY-3IR。
透過率はわずか2%。
数値だけを見ると驚かれる方も多いですが、
・外からの視線をしっかり遮る
・日差しの侵入を抑え、後部席の快適性を高める
・大柄なボディのアルファード/ヴェルファイアと相性が良い
といった理由から、30系では特に支持の高いフィルムです。
「落ち着き」や「高級感」という言葉よりも、
**“後部席のプライバシー性を最優先したい方”**に向いているのが、この2%という選択。
▼写真:リアサイド施工後
▼写真:リアガラス施工後
30系アルファードは“施工経験の差”が出やすい車種
30系アルファード/ヴェルファイアのスライドドアガラスは、
単純な湾曲というよりも、フロント側へ進むにつれてガラス幅が徐々に狭まっていく独特な形状をしています。
さらに、
ガラス周囲の内装がせり出している構造のため、
フィルムの位置決めや仕上げの精度が求められる箇所でもあります。
こうした理由から、
他車種と同じ感覚で作業すると違和感が出やすく、
このスライドドア部分を苦手とする施工業者も少なくありません。
車種特有のガラス形状や内装構造を理解したうえで作業できるかどうかが、
仕上がりの自然さや完成度に差が出やすいポイントです。
当店では、現行モデルが登場する前は
1日に2〜3台入庫していた日もあるほど施工してきました。
そのため、
・30系特有のガラス形状
・リアスライドドアとリアガラスの見え方の統一感
・濃色フィルムでも違和感の出にくい仕上げ
これらを踏まえた上で、
「貼って終わり」ではない施工を心がけています。
デジタルインナーミラー × 濃色スモークについて(考え方)
今回のお車には、
アルパイン製デジタルインナーミラーが装着されていました。
濃色スモークを検討される際、
必ずと言っていいほど話題に上がるのが、
「フィルムを貼っても、ちゃんと映るんですか?」
という点。
ただ、この**“ちゃんと”の基準が人によって大きく違う**のが、
このテーマの一番難しいところでもあります。
・夜間に後方車のナンバーが確認できればOKなのか
・ドライバーの顔まで認識できるレベルを求めるのか
・何も貼っていない状態と全く同じ映りでないといけないのか
ここは、お客様それぞれで答えが異なります。
実際の見え方について(事実ベースで)
今回の施工では、
フィルムのくり抜きは行わずに施工しています。
理由としては、
カメラ部をくり抜くと範囲が広くなり、
仕上がりや見た目に違和感が出やすいため。
アルパイン製デジタルインナーミラーには
設定内に**「リアスモーク設定【濃い】」**が用意されており、
・透過率2%でも夜間走行に大きな支障がない
・昼間の撮影は基本的に問題なし
という点を、当店でも実車で確認しています。
※メーカー参考画像では
「プライバシーガラス+透過率5%」が掲載されていますが、
2%でも実際の見え方に大きな差がないことも確認済みです。
▼写真:公式ホームページより
それでも知っておいてほしい“弱点”
正直にお伝えすると、
・昼間・夜間ともに
・何も貼っていない状態と比べると
画像補正によるノイズが入る傾向はあります。
これは濃色スモークの特性上、避けられない部分。
だからこそ、
・どこまでの見え方を求めるのか
・プライバシー性とのバランス
この整理がとても大切になります。
このあたりの考え方や、
「カメラ部分はくり抜いた方がいいの?」といった内容については、
後日【よくあるお問い合わせ|ウィンドウフィルム編②】で詳しく解説予定です。
新潟で30系の遮熱スモークを検討中の方へ
30系アルファード/ヴェルファイアは、
フィルムの濃さ・見え方・施工精度によって満足度が大きく変わる車です。
・とにかく後部席のプライバシーを重視したい
・車種特有のクセまで理解した施工を求めたい
・新潟の使用環境を踏まえて相談したい
そんな方は、ぜひ一度Detail-1までご相談ください。
この度はご依頼いただき、誠にありがとうございました。