― 曲面リアガラスと“環境づくり”が左右する仕上がり ―
今回は VOLVO・V60(FB型) のリアガラスへ、WINCOSシリーズで最も濃い GY-3IR(透過率2%) を施工させていただきました。
シルバーのボディに深みのあるスモークが加わり、欧州車らしい落ち着きと存在感が際立つリアビューに仕上がりました。
DIYでリアサイドは貼れたのに…
なぜリアガラスだけ“別次元の難しさ”なのか
今回のオーナー様はご自身でリアサイドにフィルムを施工されており、綺麗に仕上がっていました。
しかし、リアガラスだけはどうしても難しく、貼れなかったとのことでご依頼いただきました。
理由はシンプルで、「リアガラスは作業の質を安定させる専用環境が必要」だからです。
・湾曲したガラスに合わせる高度な熱成形
・熱線周辺の強力な汚れ除去
・広い面積ゆえの埃混入リスクの増大
・車種によっては内張りが干渉しやすい構造
技術力に加えて、作業環境そのものに左右される要素が非常に多い部位なのです。
V60特有のポイント
内張が“ケバ立つ素材”のため、徹底した対策が必須
〈写真:リアゲート内張のケバケバ〉
V60 FB型はリアゲートの内張りがケバ立ちやすく、フィルムの糊面が触れると即アウト。
そのため、当店では車種に合わせて
・糊面が触れないための養生
・施工液が内部に流れ込まないようにする防水処理
・作業スペースの物理的確保
など、事前準備に時間をかけることで仕上がりの精度を高めています。
ここからが一番大切
“施工環境の差”が、仕上がりの差になる
カーフィルムの仕上がりを左右するのは腕だけではありません。
どんな環境で施工するかが最も重要と言っても過言ではありません。
● 風が吹けば、埃が舞う
屋外や簡易ガレージでは、わずかな風で微細な埃がフィルムに付着します。
リアガラスのような広面積では、その“わずか”が仕上がり全体へ影響します。
● 室温・湿度の管理が必要
フィルムは温度・湿度によって
・糊の反応
・施工液の抜け
・シワ・伸びの挙動
が変わるため、一定温度を保てる室内環境が必須です。
夏の40℃近いガレージや冬の0℃に近い屋外では、そもそも適切な施工手順が成り立ちません。
● 専用工具が必要
プロ用フィルムは密着力が高いため、
・専用スキージー
・高温調整可能なヒートガン
・フィルム専用施工液
・仕上げ用ブレード
などを使わないとキレイに貼れない場面が多くあります。
DIYで上手くいかない理由は、技術だけではなく 「環境・工具・下準備の不足」 が挙げられます。
仕上がりに対するこだわり Detail-1が大切にしている“変えないこと”
当店では輸入車・国産車に関わらず、以下の基本工程を徹底しています。
・ガラス形状を正確に読んだ熱成形
・熱線1本ずつに対する丁寧なクリーニング
・埃の混入を極限まで減らす広い養生範囲
・施工液や工具の選定まで含めた車種ごとの最適化
こうした積み重ねが、仕上がりの透明感や長期耐久性として確かな違いを生みます。
さらに、どれだけ経験を重ねても “人が行う作業である以上、失敗の可能性をゼロにすることはできません”。
だからこそ当店では、“ゼロに”限りなく近づける”ための取り組みを欠かしません。
・施工者とは別スタッフによる最終チェック
・車内の念入りな養生
・電子機器まわりのエラー事例など、車両特性の事前リサーチ
これらは特別なことではなく、Detail-1として当たり前に行ってきた“変えない大切な工程”です。
お渡しの際、オーナー様にも
喜んでいただけて、私たちも嬉しい限りでした。
輸入車オーナー様へ
「リアだけでもプロに任せる」が正解です
DIY文化が広がり、フィルムに挑戦される方が増えています。
しかし、輸入車のリアガラスは構造・素材・ガラス形状すべてが難易度を上げる要素となり、
“環境を整えたプロの施工”で初めて安定した品質が確保できます。
・プライバシー確保
・見た目の美しさ
・長持ちする仕上がり
どれを優先するにしても、リアガラスの施工はプロに任せて損のない部位です。
V60に限らず、VOLVO・BMW・アウディ・メルセデスなど輸入車のご相談は大歓迎です。
お気軽にお問い合わせください。
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■ 店舗情報
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◇ Detail-1(ディテールワン)
新潟市中央区上所上3-6-16
営業時間:9:00〜18:00
定休日:水曜・日曜・祝日
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